企業経営をしていくには資金が必要ですよね。事務所を借りたり、機械や設備を準備したりと多くのお金を必要とします。自己資金が潤沢に有れば別ですが、通常は銀行から融資を受けたりします。また、お金に余裕のある人から借りたりします。
しかし、株式会社の場合には、出資者を募って資金を出してくれる人に社債や株式を発行して資金調達することができます。後者の株式の発行を受けた者は、株主となりいわゆる「株主の権利」を取得することになります。
株主の権利は、自益権と共益権に分類されます。
自益権には剰余金配当請求権や残余財産分配請求権•株式買取請求権が、共益権には株主総会での議決権行使権、株主総会での決議の取消•無効確認•不存在確認の訴え提起権などがあり、更には、株主総会の議題の提案権•株主総会の招集請求権•取締役等の解任請求権•帳簿の閲覧請求権•解散請求権などがあります。このように、出資者は株式を取得することにより、単独で株主としての権利を行使することもできますし、会社の所有者として経営に参加することもできます。
会社組織にして事業を行っていく上で、株式についての知識も欠かすことができませんね。会社設立をする場合、こういうことも少しずつ頭に入れておくと後になって必ず役に立ってきますね。
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